蛭根の丘Hirune hill
2023-04-26
近隣の樹木を借景として利用し、四季を楽しみながら暮らす。職務上の理由で都市部から離れる事は許されず、果たしてそんな土地が存在するのか?という起点からの土地探しでした。
現地を確認、検討、持ち主を探し出して交渉を行った土地の数はゆうに40箇所を超えました。
その間4年が経過し、なんとなくメンバーが焦りを通り越した諦めの胸中、ようやく見つけた理想の土地に問合せをしたら、まさに契約中だったという事件によって、全員が心折れ、プロジェクト中止、もしくは別の条件での土地探しをしようかとした時に出会ったのが当該敷地。新興住宅地の隅の変形地でした。
その期間に施主と交わされた対話によって計画するべき住宅のコンセプトは練り上げられており、三角形の敷地の選択においても施主自身が悩む事なく建築家の力を信じ、敷地の持つネガティブによる不安を感じないままプロジェクトは進行し、それ故に設計打ち合わせがほぼ皆無だった事等、時間が育てプロジェクトの骨格を強くしていきました。
建築は三角形の長辺が南向きだった事、一転して裏の借景が北側に位置していた事。残地故に他住宅と都市の軸線がずれていた事。敷地内に1.2mの高低差があった事、と言ったネガティブをポジティブに読み替え、住宅を生活のステージとして考え、念願だった借景を生かしきる間取りを提案しています。
アイレベルの変化や動線の変化による景観の微妙な変化を楽しめる様な平面計画は何か小さなランドスケープのようでクライアントを喜ばせる結果に繋がりました。
北西側が高い法面になっており、冬季の風が建物を直撃しないために冬場も暖かな住宅となりました。
現地を確認、検討、持ち主を探し出して交渉を行った土地の数はゆうに40箇所を超えました。
その間4年が経過し、なんとなくメンバーが焦りを通り越した諦めの胸中、ようやく見つけた理想の土地に問合せをしたら、まさに契約中だったという事件によって、全員が心折れ、プロジェクト中止、もしくは別の条件での土地探しをしようかとした時に出会ったのが当該敷地。新興住宅地の隅の変形地でした。
その期間に施主と交わされた対話によって計画するべき住宅のコンセプトは練り上げられており、三角形の敷地の選択においても施主自身が悩む事なく建築家の力を信じ、敷地の持つネガティブによる不安を感じないままプロジェクトは進行し、それ故に設計打ち合わせがほぼ皆無だった事等、時間が育てプロジェクトの骨格を強くしていきました。
建築は三角形の長辺が南向きだった事、一転して裏の借景が北側に位置していた事。残地故に他住宅と都市の軸線がずれていた事。敷地内に1.2mの高低差があった事、と言ったネガティブをポジティブに読み替え、住宅を生活のステージとして考え、念願だった借景を生かしきる間取りを提案しています。
アイレベルの変化や動線の変化による景観の微妙な変化を楽しめる様な平面計画は何か小さなランドスケープのようでクライアントを喜ばせる結果に繋がりました。
北西側が高い法面になっており、冬季の風が建物を直撃しないために冬場も暖かな住宅となりました。
秋田市/2階リビング