House in Kawashiri

House in Kawashiri

2023-04-25
秋田市の官庁街を敷地に選んだクライアント。理由は利便性もさることながら敷地北に面する桜並木。
県南出身の御夫婦にとって敷地の持つディメンションは魅力的に映ったのです。我々に当該設計依頼があった段階では彼らは北面に開いた桜並木を望む生活をイメージしていました。秋田市内で北側に開く生活を送るには寒さを克服できませんし、自然エネルギーを利用したい高気密住宅の流儀に反することにもなります。

敷地南側に目を向けると遠景にある刑務所の中にプラタナスの巨木が見えました。刑務所を眺めるというよりはその樹木を眺めるような暮らしはどうか?桜並木は5月だけの楽しみにしてはどうか?という提案を行いました。

樹木レベルに床高さを設定するためにLDKは二階に。個室を一階に配置し、北側にはライン状に桜並木が見る事が出来る窓を配置し通気窓としても利用します。
南面は掃き出しのサッシを勾配天井の上部に配置し、プラタナスだけが目に入るようにしました。深い庇を設け、夏場の日射は遮蔽しながらも腰壁を高く設定することでブラインド、カーテンの類が不要な極上のプライバシーも手に入れることが出来ました。天井のシナ合板が下庇に反射した光も建物に取り込む事でぽかんと明るい外のような心地良さをリビングにもたらします。

準防火地域である当該敷地における外壁は法的制限が多く、かつ川尻という場所性を考慮して外壁はグレーの左官仕上げを施し土蔵のようなテクスチャーを与え、神社や公共建築との親和性を高めています。

角地の隅切りに沿わずに斜めに壁をオフセットすることで敷地東側から入ってくる車や人の目線を広げ、通学路でもある当該通りの快適性に寄与しています。
歴史のある街への流入を考えた時、一件一件の建物が周辺環境への貢献をわずかずつ繰り返しながら建築されることで街は活気付き、より良い環境へリニューアルされていく。

個人資産の住宅であってもそういう気持ちで建築されていくことが街を良い環境にしていくのだと考えています。
秋田市/2階リビング/床暖房/40坪以下

House in Kawashiri

2023-04-25
秋田市の官庁街を敷地に選んだクライアント。理由は利便性もさることながら敷地北に面する桜並木。
県南出身の御夫婦にとって敷地の持つディメンションは魅力的に映ったのです。我々に当該設計依頼があった段階では彼らは北面に開いた桜並木を望む生活をイメージしていました。秋田市内で北側に開く生活を送るには寒さを克服できませんし、自然エネルギーを利用したい高気密住宅の流儀に反することにもなります。

敷地南側に目を向けると遠景にある刑務所の中にプラタナスの巨木が見えました。刑務所を眺めるというよりはその樹木を眺めるような暮らしはどうか?桜並木は5月だけの楽しみにしてはどうか?という提案を行いました。

樹木レベルに床高さを設定するためにLDKは二階に。個室を一階に配置し、北側にはライン状に桜並木が見る事が出来る窓を配置し通気窓としても利用します。
南面は掃き出しのサッシを勾配天井の上部に配置し、プラタナスだけが目に入るようにしました。深い庇を設け、夏場の日射は遮蔽しながらも腰壁を高く設定することでブラインド、カーテンの類が不要な極上のプライバシーも手に入れることが出来ました。天井のシナ合板が下庇に反射した光も建物に取り込む事でぽかんと明るい外のような心地良さをリビングにもたらします。

準防火地域である当該敷地における外壁は法的制限が多く、かつ川尻という場所性を考慮して外壁はグレーの左官仕上げを施し土蔵のようなテクスチャーを与え、神社や公共建築との親和性を高めています。

角地の隅切りに沿わずに斜めに壁をオフセットすることで敷地東側から入ってくる車や人の目線を広げ、通学路でもある当該通りの快適性に寄与しています。
歴史のある街への流入を考えた時、一件一件の建物が周辺環境への貢献をわずかずつ繰り返しながら建築されることで街は活気付き、より良い環境へリニューアルされていく。

個人資産の住宅であってもそういう気持ちで建築されていくことが街を良い環境にしていくのだと考えています。
  • 種別

    新築

  • 竣工日

    2016-03-31

  • 所在地

    秋田県秋田市

  • 工法

    木造軸組構造(在来工法)

  • 間取り

    3LDK

  • 敷地面積

    152.76㎡(46.21坪)

  • 延床面積

    118.01㎡(35.70坪)

  • 家族構成

    大人2名 / 子ども2名

  • その他

    第30回秋田の住宅コンクール佳作受賞