Summer scenery seen from the picture frame

Summer scenery seen from the picture frame

2023-04-24
「花火を眺められる暮らし」というテーマで土地探しからプロジェクトはスタートしました。

大曲駅を中心として花火会場までの範囲で進行した土地探しですが、土地を見つけるたびに3Dソフトによって敷地で打ちあがる花火がどのように見られるのかをシュミレーションしながら検討を重ねました。

建物の要望も併せた結果、距離が近すぎて花火本来の美しさを堪能することが難しいということになり、「打ち上げ位置より北東側の南間口の土地であり距離はそれほど重要ではない」という方向性で改めて捜索、現在の敷地に至ったのでした。敷地は農地転用手続きが必要なエリア。南北軸に長い敷地北側に東西に延びた建築を計画することで前面道路から建物まで距離を長く設定しプライバシーの確保(視覚トリック)をしています。

南面ガラスファサードと3Dデータを活用した日射取得シュミレーションを活用してちょうど良い深い庇を組み合わせ、生活の断面をガラス面に映し出す断面構成自体がダイナミックに外観のアクセントとなって欲しいと考えました。
そのコンセプトから「夏の額縁」という名前が付きました。

内部はワンルーム構成になっており、窓側ペリメーター部分の玄関土間空間は擬似ダブルスキン化することで集熱部分として利用しています。収納は高さの低い仕切りだけでLDK側に露出した「見せる収納」としてインテリア化しています。この空間が熱のチャンバーとしてペレットストーブの熱を攪拌して家全体に届けています。

逆に夏場はフロントサッシを開放し、北側の地袋窓からの通風をアナログな圧力換気によって熱気を吹き抜きます。冬場は北側から風が吹き付ける厳しい土地ですが、開口部は駒ヶ岳を眺めるためのハメ殺し窓以外は地袋窓のみとして冷気のシールドとしています。

改めて「その場所に暮らす」ということを問い直すことの重要性を確認できたプロジェクトになりました。
大仙市/40坪以下/木製外壁/ペレットストーブ

Summer scenery seen from the picture frame

2023-04-24
「花火を眺められる暮らし」というテーマで土地探しからプロジェクトはスタートしました。

大曲駅を中心として花火会場までの範囲で進行した土地探しですが、土地を見つけるたびに3Dソフトによって敷地で打ちあがる花火がどのように見られるのかをシュミレーションしながら検討を重ねました。

建物の要望も併せた結果、距離が近すぎて花火本来の美しさを堪能することが難しいということになり、「打ち上げ位置より北東側の南間口の土地であり距離はそれほど重要ではない」という方向性で改めて捜索、現在の敷地に至ったのでした。敷地は農地転用手続きが必要なエリア。南北軸に長い敷地北側に東西に延びた建築を計画することで前面道路から建物まで距離を長く設定しプライバシーの確保(視覚トリック)をしています。

南面ガラスファサードと3Dデータを活用した日射取得シュミレーションを活用してちょうど良い深い庇を組み合わせ、生活の断面をガラス面に映し出す断面構成自体がダイナミックに外観のアクセントとなって欲しいと考えました。
そのコンセプトから「夏の額縁」という名前が付きました。

内部はワンルーム構成になっており、窓側ペリメーター部分の玄関土間空間は擬似ダブルスキン化することで集熱部分として利用しています。収納は高さの低い仕切りだけでLDK側に露出した「見せる収納」としてインテリア化しています。この空間が熱のチャンバーとしてペレットストーブの熱を攪拌して家全体に届けています。

逆に夏場はフロントサッシを開放し、北側の地袋窓からの通風をアナログな圧力換気によって熱気を吹き抜きます。冬場は北側から風が吹き付ける厳しい土地ですが、開口部は駒ヶ岳を眺めるためのハメ殺し窓以外は地袋窓のみとして冷気のシールドとしています。

改めて「その場所に暮らす」ということを問い直すことの重要性を確認できたプロジェクトになりました。
  • 種別

    新築

  • 竣工日

    2020-11-15

  • 所在地

    大仙市大曲

  • 工法

    木造軸組構造(在来工法)

  • 間取り

    3LDK

  • 敷地面積

    713.10㎡(215.71坪)

  • 延床面積

    111.79㎡(33.81坪)

  • 家族構成

    大人2名 / 子ども2名

  • その他

    2022年 第36回秋田の住宅コンクールさきがけ新報賞